鼠径ヘルニア術後神経性疼痛に対して神経切除術が著効をみた1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Neuropathic Pain after Surgery for Inguinal Hernia in which Neurectomy was Effective
  • 症例 鼠径ヘルニア術後神経性疼痛に対して神経切除術が著効をみた1例
  • ショウレイ ソケイ ヘルニア ジュツゴ シンケイセイ トウツウ ニ タイシテ シンケイ セツジョジュツ ガ チョコウ オ ミタ 1レイ

この論文をさがす

抄録

鼠径ヘルニア術後の再発が著明に減少した現在,術後の慢性疼痛は最も問題となる合併症といっても過言ではない.特に術後の神経性疼痛は難治性で,QOLの著しい低下につながる.今回,鼠径ヘルニア術後の神経性疼痛に対して,神経切除術を行い,著明な除痛が得られた症例を経験したので報告する.症例は20歳台の女性で,他院での右鼠径ヘルニア根治術後1カ月から右鼠径部に強い疼痛が出現した.各種鎮痛薬でも改善がなく,術後9カ月で当科紹介となった.Tinel兆候陽性で,患者の強い手術希望があったため,手術を施行した.腸骨鼠径神経が外腹斜筋腱膜の縫合糸に巻き込まれており,これを解除し,triple neurectomyを施行した.疼痛は術前visual analogue scale(以下VAS)が80であったが,術後1カ月で5まで低下した.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (40)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ