皮膚潰瘍にストリッピングを行ったKlippel-Trenaunay症候群の1例

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タイトル別名
  • A Case of Skin Ulcers Associated with Klippel-Trenaunay Syndrome Treated by Stripping of the Greater Saphenous Vein
  • 症例 皮膚潰瘍にストリッピングを行ったKlippel-Trenaunay症候群の1例
  • ショウレイ ヒフ カイヨウ ニ ストリッピング オ オコナッタ Klippel-Trenaunay ショウコウグン ノ 1レイ

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抄録

32歳,男性.一カ月前に転倒し左下腿を打撲.その後,左下腿に皮膚潰瘍が多発し近医より紹介受診.診察上軽度の左下腿静脈瘤があり,超音波検査では左大伏在静脈の逆流,拡張を認め,静脈うっ滞性潰瘍と診断した.また多発する皮膚の母斑,左足肥大から,Klippel-Trenaunay 症候群と診断した.軟膏,弾性ストッキングなど保存的加療を試みたが軽快せず,腰椎麻酔下に大伏在静脈のストリッピング手術を行ったところ徐々に潰瘍は治癒した.Klippel-Treanunay症候群は先天性血管形成異常であり,しばしば静脈うっ滞による皮膚潰瘍を併発することで知られる.治療として下肢圧迫療法が行われるが,表在静脈の逆流が確認できれば静脈瘤に対する手術は有用であると考えられた.

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