遺残環椎前分節動脈1型に合併したperimesencephalic nonaneurysmal subarachnoid hemorrhageの1例

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タイトル別名
  • Perimesencephalic nonaneurysmal subarachnoid hemorrhage associated with a persistent primitive proatlantal intersegmental artery type 1

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抄録

遺残環椎前分節動脈(PPPIA)は胎生期遺残動脈の1つであるが発生頻度が低いものと推定されている。今回我々はPPPIA1型に合併したperimesencephalic nonaneurysmal subarachnoid hemorrhage(PSH)の1例を経験した。症例は61歳男性で突然の頭痛、嘔吐で発症した。頭部CTにて脳幹周囲脳槽に強いくも膜下出血を認め、発症当日の脳血管撮影にて明らかな出血源を認めなかった。第4,14病日に脳血管撮影を再検したが出血源は同定されなかった。その後再出血なく、現在経過観察中である。一般にPSHの予後は良好とされるが、遺残動脈には脳動脈瘤合併の割合が高いとされ、また遅発性に脳動脈瘤新生の報告1)もあるため今後も注意が必要である。 <br>

収録刊行物

  • 脳卒中

    脳卒中 30 (1), 55-59, 2008

    一般社団法人 日本脳卒中学会

参考文献 (5)*注記

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