頭頸部癌患者で放射線治療後に発症する頸動脈病変に対する診療実態の検討

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  • Present status of doctors’ awareness for radiation-induced carotid artery disease in Japan
  • Present status of doctors^|^#8217; awareness for radiation-induced carotid artery disease in Japan

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抄録

要旨:【目的】頭頸部癌患者の頸部放射線治療後に発症する頸動脈狭窄病変(radiation-induced carotid artery disease: RCAD)の本邦における診療実態は不明である.そこでRCADに対する診療実態について検討した.【方法】全国の大学附属病院の耳鼻咽喉科,歯科口腔外科,放射線科医局に対して頭頸部癌に対するRCADに関するアンケート調査を行い,RCADの診療実態について検討した.【結果】213の大学附属病院から返答を得た(回収率57.9%).RCADの認知度については75.9%であった. RCADのために定期的に検査をしている施設は9.4%と少なく,積極的にRCADの予防や脳梗塞の予防を行っている施設はさらに少なかった.【結論】RCADのために定期的に検査を施行している施設は9.4%と少ない.今後,RCADに対して脳卒中医の積極的な診療介入が必要であると考える.

収録刊行物

  • 脳卒中

    脳卒中 35 (4), 269-273, 2013

    一般社団法人 日本脳卒中学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (10)*注記

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