総胆管結石内視鏡的治療1年後に発見された上部胆管早期癌の1例

• 佐藤 巳喜夫

  龍ケ崎済生会病院・消化器内科

• 海老原 次男

  龍ケ崎済生会病院・消化器内科

• 松尾 亮太

  龍ケ崎済生会病院・消化器外科

• 佐々木 亮孝

  筑波大学大学院人間総合科学研究科・消化器外科

• 大河内 信弘

  筑波大学大学院人間総合科学研究科・消化器外科

• 森下 由紀雄

  筑波大学大学院人間総合科学研究科・診断病理

• 野口 雅之

  筑波大学大学院人間総合科学研究科・診断病理

• 正田 純一

  筑波大学大学院人間総合科学研究科・スポーツ医学専攻

• 兵頭 一之介

  筑波大学大学院人間総合科学研究科・消化器内科

書誌事項

タイトル別名

• Early upper bile duct cancer diagnosed one year after endoscopic lithotripsy of common bile duct stones: A case report

抄録

要旨：症例は70歳代，男性．主訴は右上腹部痛．腹痛精査のための腹部CTで総胆管結石を疑われたため当科を紹介された．第1回入院時腹部CT，MRCP，ERCPで上部胆管に不整形の総胆管結石を認め，十二指腸乳頭切開術後総胆管結石切石を行った．胆嚢結石は認めなかった．退院1年後に右上腹部痛再燃し当科入院．腹部CTで胆管内腔にはわずかな造影効果を伴う腫瘍を認めた．ERCPでは上部胆管に乳頭状腫瘍を認め胆管生検で高分化腺癌を得た．肝外胆管切除術を施行し病理組織診断ではfm，fStage IAであった．胆管癌に胆管結石を合併することがあり，不整形の胆管結石の内視鏡治療時には特に注意して詳細な観察を行う必要があると考えられた．<br>

収録刊行物

• 胆道

  胆道 26 (5), 749-755, 2012

  一般社団法人　日本胆道学会

キーワード

• ERCP
• 胆管癌
• 胆管結石症

詳細情報

• CRID: 1390001204348422528
• NII論文ID: 130004545454
• DOI: 10.11210/tando.26.749
• ISSN: 18836879
• ISSN: 09140077
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013131763
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可