胆管原発腺扁平上皮癌の画像所見と臨床病理の特徴：自験3例の検討から

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  • Adenosquamous carcinoma of the extrahepatic bile duct with characteristics of the imaging findings and clinicopathologic features: 3 cases in our experience

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抄録

要旨：肝外胆管に発生した腺扁平上皮癌3例を経験し，特徴的な画像所見を呈していたので，臨床像，病理学的所見を加えて報告する．全例男性であり，年齢は平均で72.3歳．主訴は，黄疸2，腹痛1例．切除標本での肉眼形態は結節膨張型2，結節浸潤型1例であった．扁平上皮癌成分の含有率は75，65，85％であり，管状腺癌と扁平上皮癌が混在し，浸潤部の組織型は扁平上皮癌が優位であった．リンパ節転移は1例にみられ，組織型は低分化腺癌であった．画像所見では，胆管像において片側性の圧排が加わった限局性狭窄を呈し，EUSおよびIDUSでは全例胆管から外側に膨張性に発育する腫瘤像を示し，内部エコーが高く描出された．胆管の片側性圧排の加わった狭窄像，外側への膨張性発育，内部エコーレベルの上昇が胆管原発腺扁平上皮癌に特徴的な所見と考えられた．<br>

収録刊行物

  • 胆道

    胆道 27 (2), 167-175, 2013

    一般社団法人　日本胆道学会

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