経鼻的に摘出できた眼窩から副鼻腔に及んだ木片異物の1例

DOI
  • 吉越 彬
    東京慈恵会医科大学附属柏病院耳鼻咽喉科
  • 黒田 和宏
    東京慈恵会医科大学附属柏病院耳鼻咽喉科
  • 茂木 雅臣
    東京慈恵会医科大学附属柏病院耳鼻咽喉科
  • 青木 謙祐
    東京慈恵会医科大学附属柏病院耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF ORBITAL-SINUS WOODEN FOREIGN BODY EXTRACTED USING ENDOSCOPIC SINUS SURGERY

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抄録

症例は81歳男性。転倒した際に木片が右眼の内側に突き刺さり, 当院を紹介受診した。顔面右内眼角へ直径1cm大の木片が刺入しているのを認め, CT検査では木片が右眼窩内側から右篩骨洞, 鼻中隔後端を経て, 上咽頭左側から環椎直前に達していた。視器障害は認めていなかったものの感染予防目的に早期に異物摘出を試みた。異物摘出術時, 内視鏡下鼻内手術を併用して手術を行い合併症なく安全に異物を完全に摘出することができた。眼窩内から鼻副鼻腔内に至る木片異物の摘出に鼻内内視鏡の使用が有用であった。

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