皮膚科診療に応用できるストレス対処法

DOI
  • 福土 審
    東北大学大学院医学系研究科行動医学<BR>東北大学病院心療内科

書誌事項

タイトル別名
  • Anti-Stress Treatment Applicable to Dermatological Care

抄録

アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚科疾患にも種々の精神疾患や心身症の病態が潜んでいる。うつ病あるいはうつ状態ならびに不安障害は,脳機能の一側面である情動が主に障害された状態であり,アトピー性皮膚炎との併存頻度も高い。ストレス制御に有用な薬物の代表は抗うつ薬と抗不安薬である。抗うつ薬は,脳内セロトニン及び/あるいはノルアドレナリンの再取込み阻害作用による薬理作用を示す。しかし,ストレス制御においてより重要なのは,行動を変容させることである。アトピー性皮膚炎の情動面の異常を的確に診断し,薬物療法とともにストレス対処法を行えば,患者にとっては大きな利得となるであろう。(皮膚の科学,増20: 1-6, 2013)

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 12 (Suppl.20), 1-6, 2013

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680166358016
  • NII論文ID
    130004546923
  • DOI
    10.11340/skinresearch.12.1
  • ISSN
    18839614
    13471813
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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