抗 TIF1 抗体陽性皮膚筋炎の3例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Three Cases of Dermatomyositis with Anti-TIF1 Antibodies
この論文をさがす
抄録
2012年に当科を受診した皮膚筋炎の患者のうち3患者について報告する。3患者とも皮膚筋炎で典型的に見られる皮膚症状(ヘリオトロープ疹,Gottron 徴候,爪囲紅斑,爪上皮出血点)を呈していた。筋症状は3患者中2例で伴っていた。間質性肺炎の合併は3患者とも見られなかった。3患者中1例(62歳)に食道癌の合併を認めた。免疫沈降法で3患者とも抗 transcriptional intermediatry factor (TIF) 1抗体が陽性であった。抗 TIF1 抗体は皮膚筋炎の特異的自己抗体の1つで,悪性腫瘍の合併率が高いと報告されている。特に40歳以上の患者では悪性腫瘍の合併に注意が必要であり,自験例で悪性腫瘍を合併していない2患者のうち,68歳の患者では今後も悪性腫瘍の検索を継続するべきであると考えた。(皮膚の科学,12: 285-291, 2013)
収録刊行物
-
- 皮膚の科学
-
皮膚の科学 12 (4), 285-291, 2013
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680165514752
-
- NII論文ID
- 130004546933
-
- ISSN
- 18839614
- 13471813
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可