Huvits社製HRK‐7000Aオートレフラクトメーターの使用経験

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  • Clinical experience with the HRK-7000A autorefract-keratometer

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抄録

目的:波面センサーを利用したオートレフラクトメーターHuvits社製HRK-7000A(以下HRK-7000A)の臨床的有用性について検討するため、結像式オートレフラクトメーターCanon社製RK-5(以下RK-5)を用い比較した。<BR>対象及び方法:対象は、当センターを受診し無作為に抽出した平均62.3±13.6歳(年齢幅24~90)375眼である。方法は同一患者眼に対しHRK-7000AとRK-5を用い屈折値を順不同で測定、さらに自覚的屈折検査を行ってその球面度数と円柱度数を比較した。<BR>結果:375眼中、両機器ともに測定できた357眼(95.2%)におけるHRK-7000Aの平均球面度数は-0.45±2.97D、RK-5は-0.43±2.94D、自覚的球面レンズ度数は-0.45±2.82Dで、3群間に有意差は見られなかった(P=0.17)。また平均円柱度数はHRK-7000Aで-1.30±1.02D、RK-5では-1.32±0.98D、自覚的円柱レンズ度数は-1.15±0.93Dで、3群間に有意差が見られた(P<0.001)。さらに2群間の比較を行ったところ、HRK-7000AとRK-5には有意差がなかった(P=0.21)が、各々の機器の乱視度数と自覚的円柱レンズ度数との間には有意差が見られ(P<0.001)、有意に自覚的円柱レンズ度数よりも両機器で測定した乱視度数が強めに出るということが分かった。<BR>結論:波面センサーを利用したオートレフラクトメーターHRK-7000Aは結像式のものと同様、臨床で有効に使用することができる。

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