虚血肢大切断における局所麻酔法

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  • Major Lower Limb Amputation under Local Anesthesia

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抄録

虚血肢大切断においては,心血管障害や脳循環障害を合併しているハイリスク症例が多く,麻酔方法の選択に関して制約が多い。今回,局所麻酔単独,あるいは局所麻酔と軽度鎮静を併用して下肢大切断を施行した症例に関し,その有用性を検討した。過去4年間における13例,13肢で,大腿部切断6例,膝部切断1例,下腿部切断6例であった。局所麻酔薬は0.5 ~1%キシロカイン(エピレナミン含有)® を用い,リドカイン塩酸塩として平均使用量は233mgであった。13例中7例でミダゾラム,プロポフォールを併用した。全例で合併症を認めず,術中術後と呼吸循環動態が安定していた。局所麻酔単独あるいは軽度鎮静を併用する方法は,ハイリスク症例で下肢大切断を行う場合の麻酔方法の一選択にあげられると考えられた。

収録刊行物

  • 創傷

    創傷 4 (4), 203-206, 2013

    一般社団法人 日本創傷外科学会

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