書誌事項
- タイトル別名
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- Otorhinolaryngological preoperative management of obstructive sleep apnea syndrome with treatment of nasal airflow using a bilevel positive airway pressure device
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抄録
閉塞性睡眠時無呼吸症例に対するUPPP手術の周術期は, 閉塞性無呼吸の増悪や窒息など気管切開を要する場合や, さらに中枢性無呼吸の出現, 麻酔や麻薬または二酸化炭素の貯留いわゆるCO2 ナルコーシスによる呼吸抑制, また換気障害による致死性心不全を引き起こすなど苦慮することが少なくない. 近年術後ICU管理や (nasal) CPAP換気が重要視されているが, さらに換気量の管理可能なbiPAPによる換気がより有用と考え当院ではCPAPの代わりにbiPAPを使用している.<br>また以前よりnasal CPAP脱落症例に対して鼻腔通気を改善させることで再導入し得た経験から, 我々は鼻治療を優先的に行っている. 今回, 術前より鼻治療の工夫によりnasal CPAPコンプライアンスを改善でき, さらに術後biPAPが周術期管理に有用であった症例を経験した. 薬剤による呼吸抑制やCO2 ナルコーシスなどリスクを減少させ, より安全に周術期を終えられたと考えた.
収録刊行物
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- 口腔・咽頭科
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口腔・咽頭科 25 (2), 183-189, 2012
日本口腔・咽頭科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204425550976
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- NII論文ID
- 130004553142
- 10030795462
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- NII書誌ID
- AN10235405
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- ISSN
- 18844316
- 09175105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可