喘鳴,哺乳不良を契機に発見に至った 咽頭ectomesenchymomaの新生児例

書誌事項

タイトル別名
  • Pharyngeal ectomesenchymoma in a newborn found through stridor and difficulty in sucking: A case report

この論文をさがす

抄録

当科にて吸気性喘鳴, 哺乳不良を契機に発見された生後1ヵ月男児の咽頭良性ectomesenchymomaを経験した. 喉頭ファイバーでは上~中咽頭にかけて腫瘍が認められ, CT, MRIにて咽頭奇形腫と診断された. 気管切開を行った上で児の成長を待ち, 生後3ヵ月時に経口的アプローチで腫瘍摘出術を施行した. 病理学的検査では神経膠組織中に横紋筋細胞が散在しており, 良性ectomesenchymomaと診断された. 術後経過は良好であり, 現在術後9ヵ月になるが再発は認めていない. 新生児咽頭腫瘍の多くは奇形腫であり, またectomesenchymomaの報告はほとんどが悪性症例であることと合わせると, 本例は極めて稀な症例である.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 26 (2), 197-201, 2013

    日本口腔・咽頭科学会

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ