秤量法食事記録調査より求めた小学生,大学生,高齢者のミネラル摂取量及び食品群別寄与率の比較

  • 今井 具子
    同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科
  • 辻 とみ子
    名古屋文理大学健康生活学部健康栄養学科 滋賀県立大学人間文化学部生活栄養学科
  • 山本 初子
    桐生大学医療保健学部栄養学科
  • 福渡 努
    滋賀県立大学人間文化学部生活栄養学科
  • 柴田 克己
    滋賀県立大学人間文化学部生活栄養学科

書誌事項

タイトル別名
  • Comparing the Main Regular Dietary Mineral Source among Elementary Students, College Students, and the Elderly Based on Weighing Dietary Records
  • ヒョウリョウホウ ショクジ キロク チョウサ ヨリ モトメタ ショウガクセイ,ダイガクセイ,コウレイシャ ノ ミネラル セッシュリョウ オヨビ ショクヒングン ベツ キヨリツ ノ ヒカク

この論文をさがす

抄録

【目的】写真併用食事記録調査より,ミネラルを中心とした栄養素等摂取状況を明らかにし,これらのミネラルの年齢群別,摂取量別食品群別寄与率を比較し,カルシウム・鉄を多く摂る食生活と栄養素等摂取状況の関連を検討すること。<br>【方法】写真を併用した4日間の食事記録調査を小学生72人,大学生204人,高齢者55人に行い,日本食品標準成分表2010を用いて栄養素等摂取量,食品群別摂取量,各ミネラルの食品群別寄与率を算出し,年齢群別,摂取量別に比較した。<br>【結果】カルシウムは乳類,マンガンは穀類等,ナトリウムは調味料及び香辛料類の寄与率が高く,カリウム,マグネシウム,リン,鉄は多くの食品群が寄与率に関与していた。これらのミネラルの寄与食品群は年齢群,ミネラルの摂取量により異なった。これらのミネラルを多く含む食品を適量摂取し,摂取する食品が多様であると,ミネラル摂取が良好であり,日本人に不足しがちなカルシウム・鉄を多く摂取すると,その他の食品群や栄養素の摂取も良好であった。<br>【結論】ミネラルを多く含む食品の適量摂取と,食品の多様性がミネラル摂取量を良好にし,カルシウム・鉄を多く摂取する食生活を心掛けることで,栄養素等摂取状況を改善させることのできる可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 72 (2), 51-66, 2014

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

被引用文献 (6)*注記

もっと見る

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ