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- 中間 玲子
- 兵庫教育大学大学院学校教育研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Reevaluating the Relation Between Self-Esteem and Psychological Well-Being :
- —「恩恵享受的自己感」の概念提起—
- The Concept of “Blessed Self-Feeling”
抄録
本研究は, 恩恵享受的自己感との比較を通して, 自尊感情と心理的健康との関連を再考することを目的とした。恩恵享受的自己感とは自己の周りの環境や関係性に対する肯定的感情から付随的に経験されるであろう自己への肯定的感情である。心理的健康としては幸福感および主体性の側面をとりあげた。大学生306名を対象とした質問紙調査(研究1)において、幸福感・内的統制感は自尊感情・恩恵享受的自己感の両方と有意な関係にあることが示され、自尊感情と共に恩恵享受的自己感も心理的健康に関連する重要な概念であると考えられた。大学生173名を対象としたネット調査(研究2)の結果からもその見解は支持された。また、女性は男性よりも自尊感情の得点が低いが恩恵享受的自己感の得点は男性よりも高いこと(研究1)、相互協調性は自尊感情とは負の関係にあるが恩恵享受的自己感とは正の関係にあること(研究2)から、恩恵享受的自己感は、性役割や文化的価値による抑制を受けない自己への肯定的感情であると考えられた。一方、自律性・人生の目的意識との関連(研究1)から、他者との対立を凌駕するような強い主体性とは自尊感情のみが関連することが明らかとなった。
収録刊行物
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- 教育心理学研究
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教育心理学研究 61 (4), 374-386, 2013
一般社団法人 日本教育心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679762781312
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- NII論文ID
- 130004562366
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- ISSN
- 21863075
- 00215015
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可