ネコにおける栄養状態評価指標としての血中酢酸濃度の検討

DOI
  • 佐々木 典康
    日本獣医生命科学大学獣医学科・獣医生化学教室
  • 金田 剛治
    日本獣医生命科学大学獣医学科・獣医薬理学教室
  • 森 昭博
    日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科・臨床部門
  • 左向 敏紀
    日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科・臨床部門

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抄録

飢餓状態などのケトン体生成が増加する状況では肝臓での酢酸生成が増加する。特に血糖維持を糖新生に依存するネコではケトン体、酢酸生成が増加しやすいと考えられる。本研究ではネコの栄養状態および病態評価に血中酢酸濃度を利用する目的で酢酸測定法を検討し、健常ネコでの標準値を測定するとともに糖尿病ネコでの変動を調べた。健常ネコの血中酢酸濃度は 0.71 ± 0.23mM であり、雌雄間で有意な差が認められた(p<0.01)。また糖尿病 8 症例の平均は 0.91 ± 0.34mM であり、健常ネコよりも高値を示す傾向が見られた。

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