電気泳動法による放射性セシウム汚染土壌からのセシウム除去

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タイトル別名
  • Cesium Removal from the Radioactive Cesium Contaminated Soil by an Electrophoresis

抄録

放射性セシウム汚染土壌を対象に,化学物質を添加することなく電場の作用で効率よくセシウム除去できる電気泳動的手法を開発した.具体的には負電極板表面にイオン透過膜(セパレーター)を貼り付け,水を加えてスラリー状にした汚染土壌をセパレーターを介して接触させ,負電極の電場によってセパレーターと負電極間界面に引きこみ,除去する方法である.土壌としては学校校庭の表層を集めた土壌を分級し,粒子径0.125 mm以下の区分の土壌を用いた.<br> ラボスケールでの実験として,セパレーターと電極の間にイオン液体とプルシアンブルーの混合物を閉じ込めた系で10 gの土壌用いて泳動電圧100V,30分間電気泳動を行ったところ,30.5±0.3 Bq/gを8.3±0.2 Bq/gのレベルまで低下できることが分かった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205728996224
  • NII論文ID
    130004568866
  • DOI
    10.11561/aesj.2013s.0.667.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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