ことばだけで「蝶結び」をどう伝えるか
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- 仁平 義明
- 東北大学
書誌事項
- タイトル別名
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- How do you describe a bowknot verbally?
- Sex differences in verbal description of action
- 動作の言語表現の性差
抄録
本研究では、「蝶結び」という動作的表象が言語的表象にどう変換されるかを分析した。とくに、性差がどのようなかたちであらわれるかを検討した。281人の男女大学生が、“蝶結び”の仕方を言葉だけで、それを知らない他者に伝えるつもりで記述した。蝶結びの説明に用いられた平均ステップ数は、わずかに女性の方が男性より多かった。しかし、女性は、自分の身体に関連づけて動作を記述する(左右(右手、左手、右側)・上下(上から、下へ)・手前向こう(手前に、向こう側へ)・手指名(親指、人差し指)の4要素を記述に含める)傾向が男性より強かった。それらの4つの要素を記述に含めた対象者の割合は、4要素とも、女性の割合が男性よりも有意に高かった。それに対して男性は、必ずしも自己の身体系を参照しない対象化、抽象化による記述をする傾向(クロス、二重になった部分、中間部、折り返し部分など)があった。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2007 (0), 202-202, 2007
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680652870400
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- NII論文ID
- 130004587318
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可