関節リウマチ患者の健康行動に対する自己効力感と患者の疾患評価との関連

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タイトル別名
  • Relationships between self-efficacy on health behavior and patient's assessment of rheumatoid arthritis conditions
  • カンセツ リウマチ カンジャ ノ ケンコウ コウドウ ニ タイスル ジコ コウリョクカン ト カンジャ ノ シッカン ヒョウカ ト ノ カンレン

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抄録

目的 : 関節リウマチ (RA) 患者の健康行動に対する自己効力感と患者の疾患評価との関連を明らかにする.<br>対象 : 都市部3病院のRA専門外来に3カ月以上通院している成人RA患者.<br>方法 : 無記名自記入式質問紙法による連続性サンプリング横断的調査研究を2010年10~12月に実施した. 自己効力感の測定には「慢性疾患患者の健康行動に対する自己効力感尺度 Chronic disease-self efficacy scale (CD-SES) 」を用いた. CD-SESは対処行動の積極性14項目 (積極性) と健康に対する統制感10項目 (統制感) の2つの下位尺度で構成される. 患者による疾患の評価として, 疼痛関節数, 腫脹関節数, 最近の血清CRP, 全般的な体の調子, 日常生活動作 (ADL) の障害度を質問した.<br>結果 : CD-SES24項目に回答した191人の回答を解析した. CD-SES全体は高齢者ほど, 全般的な体の調子が良く, ADLの障害が少ないほど高値であった. 積極性は高齢者ほど, 統制感は全般的な体の調子が良いほど高値であった.<br>結語 : RA患者の健康行動に対する自己効力感は, 年齢, 全般的な体の調子やADLの障害度と相関することが示された, 心理的なサポートが統制感を含む自己効力感を改善し, 全般的な体の調子を改善することができるか, 今後縦断的な研究が必要と考えられた.

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