模擬星間物質から粒子線照射により生成した複雑有機物のキャラクタリゼーション

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タイトル別名
  • Characterization of Complex Organic Compounds Formed from Simulated Interstellar Media by High Energy Particles

抄録

模擬星間物質（メタノール，一酸化炭素，アンモニア，水）に種々の粒子線を照射すると高分子量の複雑有機物が生成する．これをＨＰＬＣ法，質量分析法などにより分析することにより，星間有機物の生命の起源における役割を考察した．メタノール・アンモニア・水の混合物に室温もしくは７７Ｋで炭素線照射した時，いずれも分子量約２３００の有機物が生成し，加水分解によりグリシンなどのアミノ酸を与えた．一酸化炭素・アンモニア・水の混合物に陽子線を照射した時に生成する複雑有機物は熱分解ＧＣ／ＭＳ法でキャラクタリゼーションを行い，生体有機物の前駆体を含むことを確認した．これらの結果は宇宙線などにより生じた星間有機物が彗星などにより地球に届けられることにより生命の誕生に重要な役割を果たした可能性を示唆する．

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680708109312
  • NII論文ID
    130004592677
  • DOI
    10.14862/geochemproc.52.0.72.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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