セリウム・ネオジムの高精度安定同位体比分析法の開発

DOI
  • 大野 剛
    東京工業大学 理工学研究科地球惑星科学専攻
  • 平田 岳史
    東京工業大学 理工学研究科地球惑星科学専攻

抄録

本研究では地球化学的に有用なセリウム・ネオジムの天然での同位体組成変動を調べることを目的に、試料前処理法と高精度同位体分析法の開発を行った。安定同位体の情報を引き出すための試料前処理法には、主成分元素や同重体元素を除去することに加え、分離の際に同位体分別を起こさないことが重要となる。本研究では元素の分離と溶離の際の同位体分別について調べた。また、高精度な同位体分析を行うためには質量分析計内でおこる同位体分別(質量差別効果)の補正が必要となる。本研究では外部補正法を適用することにより0.1‰程度の分析精度を得られることがわかった。本発表では実試料の分析結果も紹介し、希土類元素存在度パターンや同位体トレーサーなどの情報と組み合わせた今後の応用研究について議論する。

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  • CRID
    1390001205731226496
  • NII論文ID
    130004592838
  • DOI
    10.14862/geochemproc.53.0.217.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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