地理学と国際マーケティングの現場

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タイトル別名
  • Geography and International Marketing:
  • from the aspect of "local tacit knowledge"
  • ―地域暗黙知の視点から―

抄録

日本の少子高齢化や人口減少は,日本企業の目を海外市場開拓に向けさせている。実際,消費財メーカーの海外売上比率は急速に高まりつつあり,政府も日本企業による海外市場開拓を積極的に支援する姿勢を示している。このような海外市場の開拓は,いうまでもなく国際マーケティング「実務」であり,そこでは「市場特性」の理解が問題となる。とはいえ,この実務を支える理論は極めて貧困である。テクニカルな手法開発は別として,海外市場の特性をどう捉えるのかといった根本的な議論をする際の基盤がないのである。結果,曖昧な異文化論的議論が繰り返されている。しかし,この問題については,本来は「地域特性」をキーワードにしてきた地理学が一定の役割を果たすべきであろう。本報告では「地域暗黙知」という概念をキーとして,地理学に課せられている古くて新しい課題について考えてみたい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680569663744
  • NII論文ID
    130004596687
  • DOI
    10.11518/hgeog.2009.0.4.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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