結石性腎盂腎炎に対する緊急TULの試み

DOI
  • 木村 元彦
    新潟県厚生農業協同組合連合会新潟医療センター泌尿器科
  • 志村 尚宣
    新潟県厚生農業協同組合連合会新潟医療センター泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • Emergent ureteroscopic management of ureteral calculi for patients with pyelonephritis owing to stone impaction

抄録

結石性腎盂腎炎の患者にはまず抗生剤投与ならびにドレナージを行い,全身状態が回復してから結石を治療するのが原則であるが,今回一期的に緊急TULを14例に行った.収縮期血圧100mmHg以上で安定している,頻呼吸がない,DICが重度でない,結石長径が8mm以下,部位がU2かU3,これらを満たす症例を緊急TULの選択基準とした.全例,砕石および抽石から尿管ステント留置までを行うことができ,術後の全身状態の悪化は認めなかった.完全排石率は100%であった.手術時間の平均は54分,38℃以下への解熱は平均1.4日,入院日数の中央値は8日であった.症例を選べば,結石性腎盂腎炎に対しても緊急TULを安全に施行できる可能性が示された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205509538304
  • NII論文ID
    130004627175
  • DOI
    10.11302/jsejje.26.121
  • ISSN
    21874700
    21861889
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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