前立腺癌におけるロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術:単一施設における初期120例の経験

  • 小林 将行
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科
  • 滑川 剛史
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科
  • 今村 有佑
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科
  • 齋藤 允孝
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科
  • 小丸 淳
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科
  • 深沢 賢
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科
  • 市川 智彦
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科
  • 植田 健
    千葉県がんセンター前立腺センター・泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • ゼンリツセン ガン ニ オケル ロボット シエン フククウキョウ カ ゼンリツセン ゼンテキジョジュツ : タンイツ シセツ ニ オケル ショキ 120レイ ノ ケイケン

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抄録

  【目的】ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RALP)の初期治療成績につき検討を行った.<br>  【対象】2011年9月より2012年12月までにRALPを行った120例を対象として検討した.<br>  【結果】平均出血量は85ml,輸血は自己血のみが2例,術中に開腹手術への移行は認めなかった.平均手術時間は273分,平均コンソール時間は204分,術者のラーニングカーブは良好であり20例ほどの経験で安定した手術を行えるようになった.pT2の断端陽性率はdorsal vein complexの無結紮法導入前は40.9%に認めたが,導入後は8.7%と改善を認めた.全体の95.2%がクリティカルパス通りに退院可能であった.尿の禁制率もsafety pad(0-1枚/日)の確率が術後3月,6月で82.1%,100%と良好であった.<br>  【結論】腹腔鏡下前立腺全摘除術の経験はなくともスムーズにRALPの導入,移行ができると考えられた.合併症も少なく,患者にとっても利益の大きい治療であると考えられた.

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