透析患者の腎癌に対する腹腔鏡下腎摘術の検討

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タイトル別名
  • 透析患者の腎癌に対する腹腔鏡下腎摘術の検討 : 経腹的到達法か経後腹膜的到達法か
  • トウセキ カンジャ ノ ジンガン ニ タイスル フククウキョウ カジンテキジュツ ノ ケントウ : ケイ フクテキ トウタツホウ カ ケイ アトバラマクテキ トウタツホウ カ
  • ─経腹的到達法か経後腹膜的到達法か─

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抄録

【目的】透析患者の腎癌における腹腔鏡下腎摘術において到達法が周術期の成績に影響するか検討する.<br> 【対象と方法】2000年1月から2012年12月まで当科で連続して施行した透析患者の腎癌に対する腹腔鏡下腎摘術213例で手術到達法により手術成績に差があるか後ろ向きに検討した.<br> 【結果】経腹群は経後腹膜群と比較し有意に男性が多く術前透析期間が長く腹部手術既往の頻度が多く糖尿病有病率が低くそして抗凝固療法中の割合が多かった.また手術成績に関しては経腹群で摘出腎重量が重く病理学的にはより進行している一方手術時間は短かった.多変量解析では到達法が腎重量とともに独立した手術時間への関連因子であった.<br> 【結論】手術時間に関し経腹的到達法の優位性が示され,特に腎重量の大きい症例においてはその利点が大きいと思われた.

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