前立腺肥大症に対する経尿道的バルーン・レーザー高温度治療 (TUBAL-T) の現在と新しい試み

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タイトル別名
  • The Current Status and New Development in Transurethral Balloon Laser Thermotherapy (TUBAL-T) for Benign Prostaic Hyperplasia

抄録

経尿道的バルーン・レーザー高温度治療法 (Transurethal balloon laser therrnotnerapy, TUBAL-T) は, 前立腺肥大症に対する, 安全で手術侵襲の少ない新しい治療法の選択肢の一つである. この治療法は, 特殊なレーザー・バルーン・カテーテルを経尿道的に前立腺部尿道に挿入固定し, バルーンの内部に取り付けたレーザー・プロープより, Nd: YAGレーザーを360度方向で前立腺組織に照射するものである. これにより, 前立腺組織内温度は, 45℃以上に上昇し, 組織の変性壊死が起こる. その結果, 前立腺容積の減少や前立腺のアルファー受容体の変性減少が起こり, 排尿困難の改善がもたらされると考えられる. 本論文では, 現在まで発表されているTUBAL-Tに関する基礎的, 臨床的成績について総説し臨床的有用性を明らかにした. また, レーザー・バルーンの改良やレーザー吸収体の使用など, 治療方法の新しい試みについても述べた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680432553984
  • NII論文ID
    130004630640
  • DOI
    10.2530/jslsm1980.19.1_63
  • ISSN
    02886200
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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