手描きによる線のゆらぎがストライプパターンの印象評価に与える影響

DOI
  • 大友 邦子
    筑波大学大学院人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻
  • 山中 敏正
    筑波大学大学院人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of hand drawn line distortion on impression evaluation of stripe patterns
  • Comparative study between Japan and Finland
  • フィンランドと日本の二国間比較事例

抄録

なぜ、人の手で描かれるゆらぎを含んだ線は、私たちをひきつけるのだろうか。テキスタイルデザインに包括されるプリントデザインは、繊維製品や生地にのせられる連続性のある図柄=パターンをデザインする領域である。 特筆すべきはその領域が工業デザインに類別されながらも、デザイナーのドローイングにはじまる点であろう。PCでのデザイン作成手法が主となっている現状に反し、手描線の表現性の高いパターンを特徴とするマリメッコ社が日本市場でめざましく台頭するなど、近年の消費者動向には手描き線ならではの「あたたかみ」あるパターンへの支持がみられる。こうした背景から、本研究では印象評価を用いて手描線特有の肯定的な素因を抽出することを目的とした。 試料は線の集合で構成されるストライプパターンを採用し、コンピュータソフトと手で描いたパターン双方を同被験者群に評価させた。日本と前述のマリメッコ社を主要繊維メーカーにもつフィンランド両国において、比較的調査実験を行った。結果手描線における評価は総じて好評価を得て、且つ両国それぞれに特徴的な嗜好傾向がみられる結果となった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680587217024
  • NII論文ID
    130004638223
  • DOI
    10.11247/jssd.58.0.88.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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