-
- 小野 一晃
- 埼玉県衛生研究所
書誌事項
- タイトル別名
-
- Quantitative Contamination Level of <i>Campylobacter </i>and <i>Salmonella </i>Species in Commercial Chicken Meat and their Drug Susceptibility
- シハン ケイニク ノ カンピロバクター オヨビ サルモネラ オセン ジョウキョウ ト ブンリカブ ノ ヤクザイ カンジュセイ
- Quantitative contamination level of Campylobacter and Sαlmonella species in commercial chicken meat and their drug susceptibility
この論文をさがす
抄録
市販鶏肉250検体を対象として,カンピロバクターとサルモネラによる汚染状況を調べた.カンピロバクターは国産鶏肉の61.0%(94/154検体),輸入鶏肉の28.1%(27/96検体)から分離された.分離株の多くはCampylobacter jejuniであったが,輸入品は国産品に比べC. coliの割合が高かった.カンピロバクター汚染菌数は,多くが3.0log MPN/100g未満であった.サルモネラは国産鶏肉の47.4%(73/154検体),輸入鶏肉の17.7%(17/96検体)から分離された.国産鶏肉から分離されたサルモネラの主要な血清型はSalmonella Infantisであったのに対し,輸入鶏肉ではS. Enteritidisであった.サルモネラ汚染菌数は多くが2.0log MPN/100g未満であった.薬剤感受性試験の結果,カンピロバクター(5薬剤を供試)の42.4%(114/269株)及びサルモネラ(12薬剤を供試)の100%(90/90株)が,供試した薬剤の1剤以上に耐性を示した.C. jejuniは,国産鶏肉由来株の35.2%(64/182株),輸入鶏肉由来株の45.3%(24/53株)がナリジクス酸(NA),シプロフロキサシン,ノルフロキサシン,オフロキサシンの4剤に耐性を示した.また,輸入鶏肉由来のC. coli 8株はエリスロマイシンに対して耐性を示した.サルモネラについては,S. Infantisの8/66(12.1%),S. Enteritidisの10/11(90.9%)がNAに対して耐性を示した.
収録刊行物
-
- 日本獣医師会雑誌
-
日本獣医師会雑誌 67 (6), 442-448, 2014
公益社団法人 日本獣医師会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204711334912
-
- NII論文ID
- 130004640769
-
- NII書誌ID
- AN00191857
-
- ISSN
- 21860211
- 04466454
-
- NDL書誌ID
- 025585619
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可