疎溶媒効果により誘起されるオルトフェニレンオリゴマーのラセン構造とその動的および電気化学的特性

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Dynamic and Electrochemical Properties of Solvophobically Induced Helical Structures of o-Phenylene Oligomers

抄録

オルトフェニレン(OP)類は、立体的な要因によりラセン構造を形成する。最近我々は、OP高次オリゴマーの合成法を見出し、種々の誘導体の性質について検討している。今回、末端に置換基を有するOPの構造に関する検討過程で、これらが非極性溶媒中では多数のコンホーマーの混合物として存在するのに対し、極性溶媒中では完全なラセン構造を形成することを見出した。高次オリゴマーではキラルHPLCによる光学分割が可能であり、その結果ラセンの動的特性を明らかにできた。さらに、OP類は完全なラセンを形成している場合とそうでない場合で、電気化学的特性が著しく異なることを見出した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205556888064
  • NII論文ID
    130004645889
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.2011.0.37.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ