免疫系に作用する化合物群の予測モデル構築
書誌事項
- タイトル別名
-
- Construction of a prediction model for immune-related compounds
抄録
【目的】 医薬品開発における医薬品の安全性予測に資する安全性バイオマーカーの探索を目的としたトキシコゲノミクスプロジェクト(TGP1)およびトキシコゲノミクス・インフォマティクスプロジェクト(TGP2)において10年間の産官共同研究を行った.この中で,数々のテーマについて判別モデルを構築してきたが,免疫系に関連するモデルは構築されなかった.そこで,近年の薬剤の適応拡大の重要性も踏まえ,免疫抑制に作用する化合物を予測するモデルを構築した.【方法・結果】 Crl:CD(SD)ラットにそれぞれ医薬品を単回投与し,Rat Genome 230_2.0 Gene Chip (Affymetrix社)を用いて遺伝子発現データを取得した.シクロスポリンA等のすでに免疫抑制剤として用いられている化合物を陽性対照群に,陰性対照群には24hr以内に血液学パラメータに大きな変化が無い化合物を設定した.SVMを用いた判別モデルでは,学習セットに対して陽性感度およそ90%, 偽陽性率およそ10%の良好な成績を収めた.この判別モデルを用いて学習セット以外の化合物対して予測したところ,予測された陽性化合物の多くが,免疫抑制剤としては用られていないものの,免疫系に作用する報告があった.【謝辞】本研究は厚生労働科学研究費補助金H14-トキシコ-001およびH19-トキシコ-001による.
収録刊行物
-
- 日本毒性学会学術年会
-
日本毒性学会学術年会 40.1 (0), 2003143-, 2013
日本毒性学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205545043584
-
- NII論文ID
- 130004676736
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可