誤嚥防止手術を行った重症心身障害児・者の6例

  • 石永 一
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 中村 哲
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 北野 雅子
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 坂井田 寛
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 大津 和弥
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 竹内 万彦
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Six Cases of Surgery for Prevention of Aspiration with Severe Motor and Intellectual Disabilities
  • 症例 誤嚥防止手術を行った重症心身障害児・者の6例
  • ショウレイ ゴエンボウシ シュジュツ オ オコナッタ ジュウショウ シンシン ショウガイジ ・ モノ ノ 6レイ

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抄録

6例の重症心身障害児に対する誤嚥防止手術を行った結果を報告する。喉頭全摘は2例に施行され,喉頭気管分離術,声門閉鎖術も2例施行された。1例も術後瘻孔形成は認めなかった。誤嚥性肺炎は全例で制御できた。技術的には喉頭全摘よりも喉頭気管分離術や声門閉鎖術の方が総合的には容易であった。6例中2例が死亡され,うち1例は術後4年経過して成人呼吸窮迫症候群で亡くなっており,もう1例は突然死であった。重症心身障害児のようなハイリスク患者においては最小限の手術侵襲と高い成功率の手術が求められる。そのため,今回の検討から,われわれはこのような症例に対しては喉頭気管分離術か声門閉鎖術を勧める。

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参考文献 (1)*注記

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