高体温，過眠症を呈しMRIで両側視床下部病変をみとめモダフィニルが奏功した39歳女性例

• 斎藤 奈穂子

  国立国際医療研究センター神経内科

• 井上 雅人

  国立国際医療研究センター脳神経外科

• 蓮尾 金博

  国立国際医療研究センター放射線科

• 神林 崇

  秋田大学精神医学講座

• 村山 繁雄

  東京都健康長寿医療センター高齢者ブレインバンク

• 竹内 壯介

  国立国際医療研究センター神経内科

書誌事項

タイトル別名

• A 39 years old woman responding to modafinil with bilateral hypothalamic lesion associated with hyperthermia and hypersomnia: a case report
• 症例報告 高体温,過眠症を呈しMRIで両側視床下部病変をみとめモダフィニルが奏功した39歳女性例
• ショウレイ ホウコク コウタイオン,カミンショウ オ テイシ MRI デ リョウガワ シショウカブ ビョウヘン オ ミトメ モダフィニル ガ ソウコウ シタ 39サイ ジョセイレイ

抄録

症例は39歳の女性である．2011年7月，41°Cの高体温，痙攣重積をみとめ緊急入院となった．MRI で両側視床から視床下部にT₂強調およびFLAIR画像で高信号域をみとめた．脳生検病理所見より，neuromyelitis optica（NMO）に関連した病態がうたがわれた．入院後も過眠をみとめ，ステロイド治療で病変は縮小傾向を示したが覚醒障害に改善をみとめなかった．髄液オレキシン値＜40 pg/mlと低下し，モダフィニルの内服を開始したところ，良好な覚醒がえられた．NMOにおいて視床下部障害の報告が蓄積されており，治療について重要な示唆を与える症例と考えられた．

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 54 (7), 550-555, 2014

  日本神経学会

キーワード

• 視床下部病変
• 視神経脊髄炎関連疾患
• 高体温
• 過眠症
• モダフィニル

詳細情報

• CRID: 1390001205036361344
• NII論文ID: 130004678996
• NII書誌ID: AN00253207
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.54.550
• COI: 1:STN:280:DC%2BC2cbos1Cmug%3D%3D
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• NDL書誌ID: 025633205
• PubMed: 25087555
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025633205
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014310930
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可