外転神経麻痺で発症した悪性黒色腫による髄膜癌腫症の1例

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タイトル別名
  • A case of leptomeningeal melanomatosis presenting with right abducens nerve palsy
  • ガイテンシンケイ マヒ デ ハッショウ シタ アクセイ コクショク シュ ニ ヨル ズイマク ガンシュショウ ノ 1レイ

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抄録

症例は39歳の男性である.腰部痛が先行し,複視で発症した.激しい頭痛,嘔気嘔吐が出現し,血清髄液をみとめたが,くも膜下出血は否定的であった.髄液細胞数,蛋白の著明な上昇から髄膜炎と診断した.頭部MRIにて左上顎洞に占拠性病変と,脳神経,髄膜,馬尾などに造影効果をみとめた.左上顎洞生検,髄液細胞診より悪性黒色腫の病理診断をえた.副鼻腔の悪性黒色腫はきわめてまれであるが,髄膜癌腫症の原因となることがある.

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参考文献 (8)*注記

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