幼少期より長期間にわたって持続した偽リンパ腫

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  • Pseudolymphoma: Infantile Onset and Long-term Persistence

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抄録

14歳,女児。9年前に左下腿に皮疹が出現し,成長に伴い増大した。左下腿屈側に 100×74mm の暗紅色から暗紫紅色の紅斑局面を認めた。病理組織学的には真皮上中層に小型の lymphoid cell の帯状浸潤を呈し,浸潤細胞には核が不整で大型の異型細胞が混在していた。浸潤細胞の大部分はTリンパ球で CD4+ と CD8+ が混在し, PCR 法で単クローン性増殖は認められなかった。Acral pseudolymphomatous angiokeratoma of children や pagetoid reticulosis と鑑別して偽リンパ腫と診断し,ステロイド外用および PUVA 療法を開始したが,今後も慎重な経過観察が必要と考えられる。(皮膚の科学,13: 103-107, 2014)

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 13 (2), 103-107, 2014

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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