獣害対策としての金網フェンスに対する農家の維持管理意識

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書誌事項

タイトル別名
  • Farmers' Consciousness of Maintenance of the Wire Netting Fence to Decrease Agricultural Damage by Wildlife
  • — A case study of K district in Aridagawa town, Wakayama prefecture —
  • ― 和歌山県有田郡有田川町K地区を事例に ―

抄録

獣害対策の一手法として近年,農家の高齢化に対応し軽量化が図られた金網フェンスの設置が進んでいる.住民施工による設置が獣害対策事業の一般的な形態となりつつある中で,柵の効果が持続可能であるためには維持管理の内容や体制が重要となる.そこで本研究では維持管理に関する農家の意識をアンケート調査から把握し,柵の導入に際して考慮すべき点を考察した.和歌山県有田川町K地区の農家61人の回答から日常的な管理作業の重要性は等しく認識されていたが,管理道路の確保や維持管理の合理化について未設置集落及び非リーダー層の認識が低いことが明らかになった.また将来的な人手不足への対応については,リーダー層でも重要性の評価は低いことが分かった.柵の導入時には設置後の地区の社会構造の変化やそれを反映した維持管理体制について学習する機会を取り入れる必要が示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680266278656
  • NII論文ID
    130004679790
  • DOI
    10.11408/jsidre.81.309
  • ISSN
    18847242
    18822789
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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