V型高リポ蛋白血症を伴った黄色腫症に関する検討 第3編 治療による消褪期黄色腫細胞の微細構造的変化

書誌事項

タイトル別名
  • [Electron microscopic studies of eruptive xanthomas with type V hyperlipoproteinemia, in regressing stage of xanthoma by clofibrate therapy].

抄録

1.先にV型高リポ蛋白血症を伴った黄色腫症の1例について報告したが,さらに1例を経験したので,両例の治療前後における微細構造的変化を比較検討し,以下の結果を得た.2.両例の共通所見として,治療による丘疹吸収部においては限界の明らかでない脂質滴を内包し,黄色腫細胞との移行を示すと考えられる組織球性細胞が認められた.3.両例の相違所見として,今回の例では治療による丘疹吸収時の残存黄色腫細胞において,その脂質空胞は明らかな限界膜を有しており,内部にはライソゾーム性消化の進行しつつあることを示す像が認められた.また,豊富な遊離リボゾーム,胞飲小胞及びdense filamentの他に,限界膜の明らかでない脂質滴を内包し,黄色腫細胞との移行を示すと考えられる平滑筋細胞が認められた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680715178752
  • NII論文ID
    130004682016
  • DOI
    10.14924/dermatol.94.105
  • COI
    1:STN:280:DyaL2c3ktlemsA%3D%3D
  • ISSN
    13468146
    0021499X
  • PubMed
    6737768
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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