脳血管障害患者の脳内神経活動に振動刺激が及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of kinesthetic illusion elicited by tendon vibration on stroke patients
  • ノウ ケッカン ショウガイ カンジャ ノ ノウナイ シンケイ カツドウ ニ シンドウ シゲキ ガ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

本研究は,脳血管障害患者に対する振動刺激によって,脳内に惹起される運動錯覚が脳神経活動へ及ぼす影響を,神経生理学的指標として脳波μ 波をeLORETA 解析により検討した。対象は感覚障害や認知機能障害のない運動障害を呈する脳血管障害患者10名(患者群)であった。方法は,安静時,振動刺激時それぞれの条件下にて脳波μ 波を計測し,それぞれの脳神経活動をeLORETA 解析により比較検討した。結果,安静時は感覚運動領野,補足運動野におけるμ 波の発現を認めた。振動刺激時においては,感覚運動領野の有意なμ 波の発現は認めなかった。以上より,運動障害をもつ脳血管障害患者においても,振動刺激がもたらす運動錯覚が感覚運動領野の神経活動性を高めることを示唆した。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (31)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ