ウサギ160臨床例における麻酔関連偶発死亡率
書誌事項
- タイトル別名
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- Anesthesia-associated Death in 160 Rabbits
- ウサギ 160 リンショウレイ ニ オケル マスイ カンレン グウハツ シボウリツ
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抄録
ウサギ160症例における麻酔関連偶発死亡症例を調査した。American Society of Anesthesiologists Physical Status (ASA)分類に必要であった検査のうち、ASA分類ⅠでもX線検査で4.7%(2/43)、ASA分類Ⅱの血液検査で22.6%(12/53)、画像診断で30%(15/50)に異常が認められたため、積極的な術前検査によりできるだけ信頼度の高いASA分類をする必要性があると考えられた。避妊手術や去勢手術では麻酔関連偶発死亡例はいなかったが、子宮疾患や尿路結石、消化管閉塞の症例のうち、麻酔危険度の高いASA分類Ⅲ以上(ASA分類Ⅲ 1例; ASA分類Ⅳ 2例)で麻酔関連偶発死亡例が各1例あった。麻酔関連偶発死亡症例は全体で1.9%(3/160)となったが、すべて24時間以内(手術開始1時間後2例、18時間後1例)に心停止で死亡した。今回の結果から、ASA分類Ⅲ以上のウサギでは、麻酔関連偶発死亡率が高くなるため、手術開始から24時間以内は十分なモニタリングには行うべきであると考えられた。
収録刊行物
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- 獣医麻酔外科学雑誌
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獣医麻酔外科学雑誌 45 (1), 7-12, 2014
獣医麻酔外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679698078208
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- NII論文ID
- 130004687450
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- NII書誌ID
- AN10158155
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- ISSN
- 13497669
- 09165908
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- NDL書誌ID
- 025810632
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可