頭頸部に発生したsolitary fibrous tumorの4例

  • 高橋 一広
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科
  • 小林 謙也
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科
  • 小村 豪
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科
  • 齊藤 祐毅
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科
  • 蝦原 康宏
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科
  • 朝蔭 孝宏
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科
  • 山岨 達也
    東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科

書誌事項

タイトル別名
  • Four cases of solitary fibrous tumor in the head and neck region

この論文をさがす

抄録

Solitary fibrous tumor(SFT)は線維芽細胞類似の紡錘形細胞が膠原線維を伴い増生する比較的まれな間葉系腫瘍で,胸腔内に発生し胸膜由来のものが多い。症例1は79歳女性。気管右側の25mmの腫瘤を摘出しSFTと診断された。症例2は33歳女性。左鼻腔内より生じたSFTに対して歯齦部切開にて腫瘍を切除した。症例3は47歳男性。右下頸部の80mm大の頸部腫瘍を摘出しSFTと診断された。症例4は63歳女性。9歳時より再発を繰り返すSFTが下顎に転移したため,下顎区域切除施行し腫瘍を摘出した。病理組織学的には4例とも紡錘形細胞がpatternless patternをとって密に増生し,CD34(+),Vimentin(+)とsolitary fibrous tumorに矛盾しなかった。症例4では2年後に腰椎転移を認めたが,他の症例については再発を認めなかった。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 24 (1), 115-121, 2014

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ