慢性腎臓病患者における心血管合併症の発症機序と治療戦略

• 長谷 弘記

  東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科

書誌事項

タイトル別名

• The pathogenesis and therapeutic strategy for cardiovascular disease in patients with chronic kidney disease

抄録

透析患者を含めた慢性腎臓病（chronic kidney disease, CKD）患者では，高頻度に心臓血管疾患を伴い，その予後を決定する重要な要因である。うっ血性心不全（congestive heart failure, CHF）は代表的な心血管合併症である。CHF発症の主たる要因は高度な冠動脈病変（≧75％狭窄）であるが，左室肥大やaortic stiffness亢進を伴う場合には，軽度～中等度の冠動脈狭窄（＜50％）でも心筋虚血の原因となる。CKD患者の死亡原因として心臓突然死（sudden cardiac death, SCD）が重要であるが，心筋虚血やCHFがその発症リスクを増大させる。最後に，CKD患者に伴う冠動脈疾患，CHFおよびSCDに対する薬物治療およびデバイス治療の現状に関して概説する。

収録刊行物

• 日本集中治療医学会雑誌

  日本集中治療医学会雑誌 21 (5), 487-492, 2014

  一般社団法人 日本集中治療医学会

キーワード

• cardiac dysfunction
• chronic kidney disease
• congestive heart failure
• ischemic heart disease
• sudden cardiac death

詳細情報

• CRID: 1390001204444824704
• NII論文ID: 130004691318
• DOI: 10.3918/jsicm.21.487
• ISSN: 1882966X
• ISSN: 13407988
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015014975
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可