P6-010  RA患者CD4<sup>+</sup>cellのケモカイン受容体解析とP糖蛋白質(P-gp)発現CXCR5<sup>+</sup>CD4<sup>+</sup>cellの病態での役割

書誌事項

タイトル別名
  • [Not Available].

この論文をさがす

抄録

【目的】薬剤の細胞外排出にて治療抵抗性を齎すP-gpは,RAの疾患活動性上昇に伴ってリンパ球上に発現するが,P-gp+CD4+T細胞の特性と病態での役割は不明である.CD4+T細胞上ケモカイン受容体を疾患別に比較し,RAに特徴的なCD4+T細胞のP-gp発現および病態との関連を解析した.【方法】健常人,RA,SLE,DMyの末梢血CD4+T細胞上CXCR3,CXCR5,CCR5,CCR7,P-gpをフローサイトメーターで,組織浸潤リンパ球を免疫組織染色で評価した.【結果】CD4+T細胞上CCR5,CCR7発現率は有意差なく,CXCR3,CXCR5発現率は健常人に比してSLEとRAとで有意に高く,更にCXCR5は他疾患に比してもRAで発現増強を認めた.P-gpはCXCR5+CD4+T細胞に有意に高発現した.SDAIはCXCR5発現率と相関なく,P-gp+CXCR5+CD4+T細胞比率と正相関した.P-gp+CXCR5+CD4+T細胞比率とP-gp+CD19+B細胞比率の双方が増加する症例は重篤な臓器病変を有する傾向があった.RA滑膜ではCD19+B細胞とCD4+T細胞が共に集簇する部位にCXCR5+cellを認め,P-gp+CD19+B細胞を認めた.【結論】RAではP-gp+CXCR5+CD4+T細胞が病変局所に集簇し,B細胞と共に活動性病変形成に関与する可能性がある.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ