失語像の多様性: “logopenic” 型原発性 進行性失語を中心に
-
- 吉野 眞理子
- 筑波大学 人間系
書誌事項
- タイトル別名
-
- Diversified clinical features of primary progressive aphasias :an investigation of reported Japanese cases including logopenic variant of primary progressive aphasia
抄録
原発性進行性失語(以下,PPA)の失語像の多様性について,〝logopenic〟型PPA を中心に分類上の問題点を考察した。英語圏症例の示す臨床症状の検討をもとに確立されたPPA の分類基準を用いて,日本語話者PPA 文献例の分類を試みた。その結果,全87 例のうち,非流暢・失文法型に12 例,意味型に7 例,〝logopenic〟型に13 例が分類され,残り55 例はどの亜型にも分類できなかった。その要因として,言語症状の記載の欠如,検査時期の問題,3 亜型分類の解剖学的・病理学的基盤の問題が挙げられた。日本語話者におけるPPA 症候学の確立のために,少なくとも前2者の問題を解決する必要があると思われる。
収録刊行物
-
- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
-
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 33 (3), 324-329, 2013
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680180192640
-
- NII論文ID
- 130004694575
-
- ISSN
- 18806554
- 13484818
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可