すりガラス状結節に対する胸腔鏡下肺切除術における術中可動型CT(O-arm)の使用経験―触知不能肺腫瘍に対する新たなアプローチ法―

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  • New approach method based on intraoperative CT images using the O-arm Surgical Imaging System in thoracoscopic surgery for a ground glass nodule

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抄録

O-arm Surgical Imaging Systemは,術中に2D及び3Dイメージングが可能なX線透視装置である.呼吸器外科領域でO-armを用いた手術の報告はされていない.我々は,すりガラス状結節(ground glass nodule;GGN)の症例に対しO-armが有用と考え手術を施行した.術中に腫瘍近傍と思われる臓側胸膜に糸付き針でマーキングし,両肺換気下にO-armを用いて術中computed tomography(CT)撮影を施行した.術中CT画像を参考に針マーキングと腫瘍の位置関係を把握し切除した.症例は80歳女性.術前CTで左上葉に10 mm大のGGNを認めた.O-armを用いた術中CTで病変が明確に描出され,病理学的に完全切除が可能だった.術中CT撮影は2回施行した.触知不能な肺病変に対する新たなアプローチ方法として,O-armは有用である可能性がある.

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