Hb値3.4g/dlの高度貧血を伴った肺動静脈瘻の1例

• 皆川 幸洋

  岩手県立久慈病院救命救急センター

• 下沖 収

  岩手県立久慈病院外科

• 藤社 勉

  岩手県立久慈病院外科

• 高橋 正統

  岩手県立久慈病院外科

• 吉田 宗平

  岩手県立久慈病院外科

• 阿部 正

  岩手県立久慈病院外科

• 鈴木 正通

  岩手医科大学臨床病理

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Pulmonary Arteriovenous Fistula in a Patient with Rendu-Osler-Weber Disease with Severe Anemia with the Hemoglbin Level of 3.4g/dl
• 症例 Hb値3.4g/dlの高度貧血を伴った肺動静脈瘻の1例
• ショウレイ Hbチ 3.4g/dl ノ コウド ヒンケツ オ トモナッタ ハイドウ ジョウミャクロウ ノ 1レイ

抄録

症例は70歳，男性．50歳頃から反復する鼻出血を自覚していた．6年前の検診時の胸部X線検査で左中肺野の腫瘤影を指摘されるも放置していた．某日，呼吸困難を主訴に当院循環器科を受診した．来院時の血液検査で反復する鼻出血によるHb 3.4g/dlと高度貧血を認め，腫瘤影の増大と貧血，右心不全によると考えられる両側胸水を認め，心エコー検査にて右室圧50mmHgと高値であった．また，3D-CTにて左上葉に約6cm大の肺動静脈瘻を認めたため手術目的に当科へ転科となった．家人にも反復する鼻出血が認められ，Rendu-Osler-Weber病（以下ROW）が強く疑われ，ROWに合併した肺動静脈瘻と診断した．手術は左後側方開胸下に左上葉切除術を施行し，術前Hb 3.4g/dlであった貧血も術後退院時には11.2g/dlまで回復し，術前SaO2も93％から97％（室内気）と改善し，第7病日退院となった．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 75 (3), 657-661, 2014

  日本臨床外科学会

キーワード

• Rendu-Osler-Weber病
• 肺動静脈瘻
• 高度貧血

詳細情報

• CRID: 1390282679829087488
• NII論文ID: 130004696544
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.75.657
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• NDL書誌ID: 030744699
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/030744699
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030744699
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/75/3/75_657/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014207187
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可