腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した脾原発炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の1例

• 呉林 秀崇

  福井大学医学部第一外科

• 藤本 大裕

  福井大学医学部第一外科

• 上田 有紀

  福井大学医学部第一外科

• 五井 孝憲

  福井大学医学部第一外科

• 飯田 敦

  福井大学医学部第一外科

• 山口 明夫

  福井大学医学部第一外科

書誌事項

タイトル別名

• Laparoscopic Splenectomy for a Splenic Inflammatory Myofibroblastic

抄録

症例は40歳の男性で，左背部痛を主訴に受診した．腹部超音波検査にて脾臓に4 cm大の腫瘤性病変を認めたが，腹部造影CT，MRIで確定診断に至らず，FDG-PETでは同部位に集積を認めた．悪性腫瘍の可能性が否定できず，腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した．病理組織学的検査で，炎症性筋線維芽細胞性腫瘍（inflammatory myofibroblastic tumor；以下，IMTと略記）と診断した．術後9か月経過したが無再発生存中であり，脾腫瘍性病変の診断的治療において腹腔鏡下脾臓摘出術は有用と考えられた．脾原発IMTは極めてまれな疾患であり，若干の文献的考察を加えて報告する．

収録刊行物

• 日本消化器外科学会雑誌

  日本消化器外科学会雑誌 47 (10), 602-607, 2014

  一般社団法人 日本消化器外科学会

キーワード

• 炎症性筋線維芽細胞性腫瘍
• 脾腫瘍
• 腹腔鏡下手術

詳細情報

• CRID: 1390001204919926912
• NII論文ID: 130004697444
• DOI: 10.5833/jjgs.2013.0296
• ISSN: 13489372
• ISSN: 03869768
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs/47/10/47_2013.0296/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015106115
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可