臍部を含めた4ヵ所に生じた乳房外Paget病の1例

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  • A case of quadruple extrammary Paget's disease including umbilical lesion
  • A case of quadruple extrammary Paget^|^apos;s disease including umbilical lesion

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抄録

68歳,男性。約4年前より臍部に紅斑あり。近医で皮膚生検施行され,Paget病疑いのため当科紹介受診。来院時,臍部に加えて,両腋窩,外陰部に紅斑がみられ,生検でいずれの病変においても表皮内に淡明な細胞質を有する腫瘍細胞の増生がみられた。造影CTにてリンパ節転移,遠隔転移を疑う所見はなく,全身麻酔下に病変の辺縁より1cm離して腫瘍を全摘した。切除標本の病理組織像では,臍部,両腋窩,陰部の病変で表皮内に淡明な細胞質を有する腫瘍細胞が胞巣状,腺腔形成性,あるいは孤在性に増生していた。腫瘍細胞はPAS染色陽性,CK7陽性,CK20陰性であり,乳房外Paget病と診断した。臍部を含めた4ヵ所以上に発生した乳房外Paget病は稀であるため,報告する。

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