前腕皮弁による再建舌および舌部分切除後の舌の知覚に関する検討

  • 望月 美江
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面外科学分野
  • 小林 明子
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面外科学分野
  • 山城 正司
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面外科学分野
  • 山口 聰
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面外科学分野
  • 原田 清
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・顎顔面外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the sensation of the reconstructed tongue using radial forearm free flap and the tongue after partial glossectomy

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抄録

本研究の目的は,舌癌術後患者22名の舌の知覚(温覚,冷覚,触覚,熱痛覚)を調査することである。22名中11名は舌半側切除および前腕皮弁を用いた舌再建を行った(皮弁群)。残りの11名は舌部分切除術後の患者で,6名は創を一期縫縮,5名は人工真皮による創被覆を行った(舌部分切除群)。<br>すべての感覚回復が皮弁群において1名に認められ,舌部分切除群では5名に認められた。すべての感覚回復が認められなかった患者は皮弁群が2名,舌部分切除群では0名であった。患側において温覚閾値は冷覚および触覚閾値と比べて回復が遅い傾向にあった。統計学的に感覚回復に影響する有意な要因は認められなかった。

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