小児気管支喘息児における胃食道逆流症の検査について

  • 吉田 之範
    大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター小児科

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タイトル別名
  • Examination of gastroesophageal reflux disease in children with asthma

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抄録

小児気管支喘息の合併症としてのGERDの精査目的で検査を行う場合,24時間胃食道pHモニタリングが最も有用である.ただpHモニタリングではGERと症状の関連をみることも重要である.さらに,最近,わが国でも小児で,食道内のインピーダンス(抵抗)を測定し,液体の逆流やガスを測定するCombined Multiple Intraluminal Impedance and pH monitoringの使用が可能となった.非酸性の逆流も検出できることが特徴であり,今後のデータの蓄積が望まれる.食道内視鏡検査・生検や上部消化管造影などは,呼吸器症状だけではなく,嘔吐や下血などの消化器症状も呈する場合に追加すればよいと思われる.

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