多発外傷の治療中に脳死状態となり妊娠25週で出産した１例

• 木下 順弘

  熊本大学医学部附属病院集中医療部

• 蒲原 英伸

  熊本大学医学部附属病院集中医療部

• 藏元 一崇

  同　救急・総合診療部

• 池田 公英

  同　呼吸器外科学

• 入江 弘基

  同　救急・総合診療部

• 笠岡 俊志

  同　救急・総合診療部

• 浅井 篤

  熊本大学生命科学研究部生命倫理学

書誌事項

タイトル別名

• A HEALTHY BABY DELIVERED FROM A WOMAN WITH IRREVERSIBLE BRAIN DAMAGE DUE TO MULTIPLE TRAUMA

抄録

【症例】30代女性，妊娠25週．軽乗用車の後部座席に乗車中，他車と衝突し受傷した．来院時意識清明であった．多発外傷の治療中，原因のはっきりしないびまん性脳腫脹をきたした．神経学的所見，平坦脳波より脳死状態と診断した．家族は母体の延命を希望せず，挙児の希望があり，脳死後４日目に帝王切開術にて718gで出生し，まもなく母体は心停止した．世界的にも脳死母からの出生は極めてまれであり，本例の方針決定の経過を報告する．

収録刊行物

• 日本外傷学会雑誌

  日本外傷学会雑誌 28 (4), 323-326, 2014

  一般社団法人 日本外傷学会

キーワード

• 妊婦
• 多発外傷
• 脳死

詳細情報

• CRID: 1390282680493677440
• NII論文ID: 130004699761
• DOI: 10.11382/jjast.28.323
• ISSN: 21880190
• ISSN: 13406264
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015170458
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可