肋骨固定用プレートにより早期人工呼吸器離脱したフレイルチェストの1例

DOI
  • 大島 康史
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 飯塚 亮二
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 市川 哲也
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 岡田 遥平
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 小田 和正
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 榊原 謙
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 石井 亘
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 檜垣 聡
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部
  • 日下部 虎夫
    京都第二赤十字病院救命救急センター救急部

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF FLAIL CHEST IN WHICH SURGICAL TREATMENT WITH RIB FIXATION PLATE FACILITATED EARLY RECOVERY

この論文をさがす

抄録

症例は69歳,女性,自宅で転倒し,外傷性くも膜下出血,左鎖骨骨折,左外傷性血気胸,左第2〜10肋骨骨折を伴ったフレイルチェストを受傷した.左第3肋骨の遊離骨片が不安定で胸腔内に突出し,肺損傷の合併の可能性が高いため,外科的治療を施行した.術翌日に人工呼吸器から離脱し,治療期間中に肺炎の発症も認めなかった.<br> フレイルチェストに対する肋骨固定用プレートを用いた治療は開胸を必要とせず,手術器械による肺損傷の心配もないため,安全で簡便であった.また胸郭変形の改善,人工呼吸器の早期離脱と肺炎予防の利点があり,有用であった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ